ちょこちょこ製品も買っている、idontknowやTENTの青木さんが本を出されたので買ってみました。
【なんとかする工作】
子供の無茶振りに対して、なんとかして工作で応えてきたプロダクトデザイナーの記録
といった感じでしょうか笑
最近はネット通販のおかげで、家にダンボールがあることも増え、工作の材料にはそこまで困らなくなってきてますが、この本でもダンボール工作がたくさん出てきて、楽しいです。
一見すると育児本?工作本にも見えるけれど、それ以上の大切なことがたくさん書かれているきがします。
例えば
一緒についてきたこの生き物。これは画用紙でできていますが、本の中では、コピー用紙で作られています。
その場所になにがあるのか、自分は何をもっているのか、自分はなにができるのか、まさにブリコラージュ的な思考。
個人的には、自分の能力×その場の状況を判断し編集してアウトプットする、このブリコラージュ的な思考が、これからの生活で大事になってくると思っています。
あと、単純に楽しい感じが伝わってくる写真。
子供からの無茶振りなので、きっと大変な場面や、めんどくさい場面もあったと思うけれど、作っている青木さんも、遊んでいるお子さんたちもみんな楽しそう。
(一応、本の内容なので、写真は本屋さんで見てみてほしいです。)
「作ることって楽しい」を体現していることを伝える作りになっています。
あと、ユーモアも聞いていて、
本の基本的な作りは
・工作作品の写真
・設計図
・遊んでいる写真
の他に
・報告書
がついています。
この報告書には、
クライアント(つまりお子さん)の直筆感想とクライアントの母の感想と製作者の感想があって、その一言がクスッとしてしまう感じが、良い家族の背景の見える感じで、とても良いです。
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そして、この本にまつわる話として、発売イベントにも行ってきました。
(写真はブラックベリーなので、ちょっと荒い・・・)
基本的な構成は
第一部:idontknowのみなさんのトークショー
第二部:工作のワークショップ
第一部では、楽しいトークの中で、色々な気づきもあってよかった。
今回の工作にも繋がっていくのですが、
この会場では、idontknow製品も置いてあり、その製品化のプロセスで生まれた工作たちもたくさん置いてありました。
ここでいう工作は、コンセプトや機能、説明などをまとめたあとのモックではなく、
もっと初期段階の製品になるかわからないような段階での、紙やダンボールやテープだらけの工作。
この工作の意義を語っていたのですが、それがとても響きました。
頭の中をとりあえずモノ化することで、そのアイディアが空気にさらされて、自分でも頭の中で気づかなかったことにハッとしたり、他のメンバーと共有しやすくなって、自分でも気づかなかったそのアイディアやモノの良さや悪さが見つかっていく。
というようなことをお話されていたと思います。
また、第二部では、なんでもいいからどんどん工作をしようという時間。
idontknowのみなさんが色々な材料を持ってきて、大人から子供まで、自由に作ってみようという時間でした。 この時に、面白かったエピソードとして、
隣に座っていた女性がゴムを使った的当てゲームを作っていたのですが、
その形をみて、「向きを逆にしたらもっと面白そう」と伝えたのです。
そうするとその女性も共感して、ゲームのパターンが広がっていく、という ことがありました。 まさに第一部でお話されていた、空気にさらしたことで共有化されて、より良くなった形。
単純に、すごいなあ、と体験的に実感したわけです。 工作って楽しい
と
実感を伴う知識
とても楽しい時間でした。
なんだか、idontknowや「なんとかする工作」のステマみたいな記事でしたが、
だって楽しかったし、考え方が近い(と勝手に思っている)んだもの。しょうがない笑
ちなみに、トークイベントの様子はユーチューブで聞けます。
あと、【idontknow】さんのホームページも。色々と楽しいものがたくさんあります。
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