「Haru and Mina」によせて
- 住むアトリエ

- 2 日前
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濱田英明さんの「Haru and Mina」
最近、新しい写真集を買いました。
500ページにおよぶ写真集。ものすごいです。

元々は、2014年に同名の写真集が出ており、濱田英明さんが一躍有名になったきっかけの写真集だと理解しています。
それが、最近、フリマサイトみたいなもので高騰しているということや、今の濱田さんが納得できるように再編集して新しく出たのが、今回の写真集。

まず、思ったことは、この写真集は、写真集を売っているのではなく、体験を売っているな、ということ
たとえば、この表紙も、写真で伝わるかはわかりませんが、質のいいベロアのような(ちがうか??)質感で、手に吸い付く感じです。


はじめに手に取って「おお、すごい!」と思って、ついてきたDMに目をやると、

「たのしい。 せつない。 懐かしい。」

まさに、そんな感触だったんですよね。
つかずはなれずでも心地よくて、また何度も触ってしまう。
写真集を開かなくても、その空気感を、写真集をなでることで感じられるというか。
そして、開いていくと、
まるで自分も知っているような風景が流れていく。
触れるという感覚が入ることで、とても体験的な写真集だな、と感じました。
そして、自分の中で大きかったのは、写真自体は、昔から濱田さんのHPやインスタなどで見ることのあった写真なのですが、
夢の中で、この体験をしてから眺めたことで、実感が大きく変わったような気がしました。
簡単に言うと、夢の中で、自分の息子たちと、自分と、既に死んだ父親が同じ空間にいるような夢だったのですが、
それによって、濱田さんの言う五次元的な、ゴースト的な、視点の感覚が、実感として感じられたんですよね。
もちろん、濱田さんが言うような感覚をそのまま、というよりも、自分の中で勝手に実感できただけなのですが、
それによって、写真の見え方がまた変わった気がしました。
今まで写真を撮ってきて、色々考えたり感じたりしてきたことが、
夢の中で収束して、
この写真集を体験することで、実感として強くなった気がする。

本当に買ってよかった。



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